ハゲる原因は様々あるので全てについてお話することはできません。こちらでは、男性の薄毛の70%~80%を占めると言われる、男性型脱毛症(AGA)の原因について話を進めてみます。男性型脱毛症(AGA)は、遺伝性を指摘される機会が多かったわけですが、それは正しいのでしょうか。また、男性型脱毛症(AGA)とはどういったものなのかを説明していきます。
スポンサーリ ンク
男性型脱毛症(AGA)は遺伝するの?
■ 母方からAGAになりやすい遺伝受け継がれる!?
2000年代に発表された、ドイツのボン大学の研究チームによれば、
・男性型脱毛症は遺伝性のものである
・男性型脱毛症は母方からの家系から遺伝される
以上の2点がわかったのです。「父親が薄いと子供も薄くなる」なんてことも言われてきましたが、それは研究の結果によって否定されています。母親の父親(祖父)の頭髪の状況を確認することで、自分が将来的にハゲる可能性があるとしています。しかし薄毛自体が遺伝される訳ではなく、薄毛になりやすい体質を受け継ぐ可能性があるということです。ただし、研究チームは「ほかにもハゲの遺伝子があると思われるので、一概には言い切れない」としています。
■ 薄毛は遺伝するけどそれが全てではない
薄毛は遺伝によるものだということは否定できませんが、実際には薄毛には様々な要素が関係しています。遺伝が原因とされている薄毛は全体の4分の1(25%)程度だといわれているので、遺伝によって薄毛になりやすい体質を受け継いだからといって諦めることはありません。日々の生活習慣や食生活などを振り返り改善することで薄毛のリスクは大きく軽減されます。
男性型脱毛症(AGA)のメカニズム
まず理解しなければならないのが、AGAのメカニズムです。
睾丸からテストステロン(男性ホルモン)が分泌される
↓
体内にある悪玉酵素の5αリダクターゼとテストステロンが結合する
↓
ジヒドロテストステロン(DHT)が発生する
↓
DHTが髪の毛を成長させないように毛母細胞に命令を出す
↓
男性型脱毛症の発生
遺伝と聞くと男性ホルモンの多さが遺伝されるのではと思うかもしれませんが、実は男性ホルモンの量が遺伝されてAGAが発症するわけではありません。そもそも、薄毛の男性とフサフサの男性のテストステロン量を計測すると、大きな差はないのです。かえってフサフサの男性の方が、男性ホルモン量が多かったこともありました。
■ 5αリダクターゼの活性度合いが遺伝されてしまう
AGAの問題点は、DHT(ジヒドロテストステロン)が生み出されてしまうことです。そのDHT(ジヒドロテストステロン)は男性ホルモンと5αリダクターゼが結合することで生まれます。。AGAになりやすい遺伝子は、5αリダクターゼの働きを活発にさせてしまいます。その結果、男性ホルモンと積極的に結びつき、大量のDHT(ジヒドロテストステロン)が生成されます。これが毛乳頭細胞にある受容体に結合することにより、髪の成長を抑制しヘアサイクルの乱れを起こしてしまいます。
関連記事:ヘアサイクルを知ろう
■ AGAが発症した場合の典型的な症状とは
・前頭部から薄くなる
・頭頂部から薄くなる
以上の2つのパターンが基本的な症状になります。どちらから薄くなったとしても、進行すると頭頂部と前頭部の薄毛がつながって、最終的にはハゲてしまいます。
■ 側頭部と後頭部の髪の毛が残るのはなぜか?
DHT(ジヒドロテストステロン)は、毛母細胞などに髪の毛を生やさないように指令を出すわけですが、髪の毛全体に髪の毛を生やさないように指令を出すわけではありません。主に前頭部から頭頂部にある毛根だけにDHT(ジヒドロテストステロン)は作用します。この特性を生かしDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けない後頭部にある髪の毛を前頭部に移植することで半永久的に生え続け髪を蘇らせてくれるのが自毛植毛治療です。
やはり、薄毛や抜け毛は早期の育毛が重要です。普段の生活習慣や食生活など出来ることから見直し、健康な髪を守りましょう!
スポンサーリ ンク